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② ルーティングの原理を知る!ルーティング・プロトコルのRIP

古くから利用されているルーティング・プロトコルのRIP。仕組みは単純でRIPの動きを追うことで、「なぜパケットが目的地に届くのか?」がわかります。RIPはわかり易くシンプルなのでルーターの仕組みの説明にうってつけです。

ルーターは、経路情報がなければパケットを送ることができません。定期的に経路情報をやりとりするプロトコル(通信規約・通信手順)がRIPです。

RIPは、伝言ゲームのように自分の知っている経路情報を他のルーターへ伝えていきます。1台のルーターが発信した情報は、最終的にすべてのルーターが知るようになります。ルーターは30秒に1回の間隔で定期的に経路情報を発信します。このパケットを「RIPアップデート」と呼びます。

ネットワークの削除や追加の変化がある場合でも、各ルーターのテーブルに反映されます。変化がなくても経路情報を発信して変化がないことを伝えます。同じ宛先が複数ある場合は、経路数が少ない(より近い)方を選択します。

RIPバージョン1と2
1988年の古い時代に作られたRIPバージョン1は、アドレス情報と、メトリックの2つだけがやり取りされます。その後、サブネット・マスクが定められると、これを運ぶことができることができるPIPバージョン2が1998年に標準化されました。その他にも、バージョン2にはマルチキャスト対応などのメリットがあります。

現在は企業でサブネットワーク・マスクがよく使われています。市場に出ているRIPルーターの殆どが、バージョン1と2の両方をサポートしています。新たにRIPを使う時は、バージョン2が一般的です。

現在、RIPは使われていない
RIPは、16台以上経由する大規模ネットワークに適していないことや、ルーターの性能が向上したことなどで、今では殆ど使われなくなりました。現在、新しく構築するネットワークでは、OSPF(Open Shortest Path First)やBGP(Border Gateway Protocol)が使われています。