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⑪ やっては行けない接続! LANスイッチのループ

LAN配線を一本間違ってスイッチにつないだ時に、何等かの形でループができてしまうと、ネットワークがダウンします。どうしてこのような現象になるのでしょうか。一斉にLAN内を流れるARP(Address Resolution Protocol)リクエストがループ構造のLANを流れ続けて消滅しません。更に無限ループになったARPリクエストが増殖されることで、ブロードキャスト・ストームが発生するのです。

LANスイッチのループ構造(例)

ブロードキャスト・ストームになると、多くのスイッチでCPU使用率が100%近くになります。そして、スイッチがダウンすることをメルトダウンと言います。メルトダウンと言うと「炉心溶融」を連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか。あらゆるサービスが停止する状態のことです。

メルトダウンにならない対策として、STP(スパニング・ツリー・プロトコル)対応の機器を利用します。STPを有効に設定するとLANスイッチのループを防ぐことができます。STPは、L2のトラフィックが流れ続けることを検出して解消するプロトコルです。本来STPは、間違ってケーブルのつなぎ間違いに対応するものではなく、冗長構成などでループ構造になることを防ぐためのシステムですのでご注意ください。

まとめ
LANスイッチを設計する時には、LANスイッチの配線にループ構造ができないように注意が必要です。そのためには、安易にスイッチ同士にケーブルをつなげないようにしましょう。