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⑫ コモディティ化するネットワーク機器

IT業界では、規格の統一化が進んでいるためコモディティ(普及して差別化ができず価格競争になった製品)傾向が顕著です。ルーターなどのネットワーク機器も例外なく、既にコモディティーに突入しています。ネットワークのリプレースの提案では、「通信回線を含めて、どれだけ安く提案できるか」、競合としのぎを削っている状況です。機器の特徴よりもベンダーの対応力が問われる時代になりました。

ルーターが販売された当初は、回線速度が遅い上に機器の費用が高価だったため、ベンダー中心にユーザへの啓もう活動を行っていました。現在では、ユーザはベンダーの能力を見抜く力を持ってきました。ネットワークシステムが安いか高いかを判断できるようになったユーザは、ベンダーの切り替えを辞さない姿勢で価格交渉に臨まれることもあります。

一方で、通信キャリはルーターレスの閉域網のサービスを前面に出して、初期導入費が安いことを武器に、顧客維持と新規顧客開拓の競争を激化させています。

コモディティ化するネットワーク機器市場

現在は、ネットワーク機器メーカーやベンダーとSIerにとって、ビジネスが厳しい状況になっています。メーカーやベンダーが淘汰される時代に突入しています。我々には選択と集中が余儀なくされています。