新しくLANスイッチを導入する時は、イーサネット給電(Pに対応した機器が便利です。従来のLANケーブル(UTPケーブル)を使って電力を供給することができます。イーサネット給電は、一般的にPoE(パワー・オブ・イーサネット)と呼ばれています。
PoEのメリットは、ネットワーク機器に電源コンセントがいらなくなることです。主に電源を確保するのが大変な機器は、IP電話や無線LANのアクセス・ポイントや、ネットワークカメラなどがあります。設置するときに電源の確保が不要になるので、設置作業だけでなく、配線がシンプルになり管理が容易になります。
PoEは、UTPケーブルの銅線の2対で電力を供給します。停電対策に導入する無停電電源装置にPoEを使ってIP電話を接続することで、停電の時でもIP電話を利用することができます。
¶ PoE(power over Ethernet)
PoEは、LANケーブルからデータ通信と電力を同時に供給するイーサーネットの規格です。PoE対応の機器同志をイーサーネットのカテゴリー5(PoE対応LANケーブル)で接続すると電力を供給することができます。
PoEを利用する場合ケーブルの長さは、100mの制限がありますが、PoEインジェクターを接続することで、距離を延ばすことができます。
クラス | 給電機器の出力 | 受電機器の入力 | カテゴリー |
0 | 15.4W | 0.44〜12.95W | Cat5e |
1 | 4.0W | 0.44〜3.84W | Cat5e |
2 | 7.0W | 3.84〜6.49W | Cat5e |
3 | 15.4W | 6.49〜12.95W | Cat5e |
4 | 30W | 12.95〜25.5W | Cat5e |